【Komi-Journal #05】趣味のモデリング

【Komi-Journal #05】趣味のモデリング

こんにちは、DVERSE Inc.のkomiです。連載「Komi-Journal」では、余り馴染みのないSketchUpの使い方を紹介しています。
今回は「趣味のモデリング」についてご紹介します。

趣味のモデリング Theo Jansen’s Strandbeest

Theo Jansen(テオ・ヤンセン)氏は生物的機構を持つ独特の作品群「Strandbeest(ストランドビースト)」を作り続けているオランダ出身の芸術家です。

海外情報を紹介しているTV番組や、インターネットのウェブ記事で紹介されることも多いのでご存知の方もいるだろう。

砂浜を走る「Strandbeest」はまるで別の進化を遂げ現代まで生き残ったカンブリア紀の生物の様ですね。

「Strandbeest」のファンはSketchUpユーザーにもいて、3D Warehouseに何例かモデルがアップロードされています。

人気なのは上記のような精緻なモデル。後は物理シミュレーションPlugin「SketchyPhysics」を使ったモデルが多いです。

「SketchyPhysics」は「MSPhysics」の前身となったPluginだ。SketchUpが62ビット対応になったころに開発が停止。近年、別開発者の元「MSPhysics」として生まれ変わった。

ただ「SketchyPhysics」と「MSPhysics」両Pluginに互換性がないため3DWarehouseからダウウンロードしたモデルを「MSPhysics」上で動かすことは出来ません。

そこで今回新しく「MSPhysics」で動く「Strandbeest」を作成してみました。

基本となる歩行機構

「Strandbeest」を作る上で重要なのは、クランクの回転を独特の動きに変える11本のフレームからなる歩行機構です。

Theo Jansen氏は自身のwebサイトで歩行機構の仕組みを公開しています。そのためネットで検索すると一般の人が作った独自の「Strandbeest」がいくつも出てきます。

まずは、それらを参考に歩行機構の簡易モデルを作り「Strandbeest」を再現してみました。

下図のような参考資料を元に歩行機構の簡易モデルを作る

簡易モデルができたら、それを複製・接合し脚部モデルを作ります。

・4脚モデルによる走行テスト。動きが独特で面白いですね。(笑)

さらに手を加えたのが下のモデル。重厚感のあるモデルが出来上がりました。

摩擦や重さ・モーターの回転数などの調整が必要だが、どうやら「MSPhysics」でも「Strandbeest」は作れるようです。

次に本物の「Strandbeest」に挑んでみましょう。

ホーリーナンバーを使い「Strandbeest」を作る

本家「Strandbeest」では歩行機構のフレーム比率が厳密に決められていて、ホーリーナンバーと呼ばれています。この数値を参考にすれば、より生物に近い動きを持つモデルを作ることができます。

下の図はWebで公開されているホーリーナンバーです。

img4_1

まずは三角比を駆使し歩行機構を作成します。

img4_2

下はホーリーナンバーとの起動比較です。ずれは少ないようですね。

歩行機構を複製・接合し脚部を作ります。今回、関節に取り付けるヒンジの数は2倍に増やしました。これは歩行した時に関節軸のずれを防ぐための工夫です。

6脚モデルによる歩行テスト。キーボードの↑↓で歩行操作できるようにしました。

6脚モデルを元にさらに作り込んだのが下のモデルです。

中々いいモデルが出来上がりました。

今回作成したホーリーナンバーを使ったモデルは3DWarehouseにアップロードすることにしました。以下のアカウントでダウンロードすることが出来ます。
3DWarehouse アカウント

テスト用の6脚モデルを「Strandbeest _default_model_1」
作り込んだモデルを「MSPhysics_Strandbeest」としました。
「Strandbeest _default_model_1」の各フレームはコンポーネント化して形状の修正を行えるようにしています。ご興味のある方はMy Strandbeest作りに挑戦してみてくださいね。

両モデルともMSPhysicsとしては少し重いデータのため、パソコンの性能如何で正常に動かない場合があります。その時は「Strandbeest _default_model_2」を試してみてください。
このモデルは接地面の演算処理がなくなるよう、空中に固定してあるモデルです。

DVERSE Inc.でSketchUpの技術的サポートをしています。

ブログでは余り馴染みのないSketchUpの使い方や、 建築建設イベントのレポートなどを載せる予定です。お楽しみに。

I’m providing technical support on SketchUp for DVERSE Inc. and going to update various information such as un-familiar SketchUp usage, event reports on architecture/construction, etc. We hope you’ll be looking forward to it.